食養生第四回腰痛・膝痛

腰痛の予防・改善には、腰の腱を補強する成分であるコラーゲンが効果を発揮します。コラーゲンを多く含む鶏手羽、豚足、ふかひれなどをとり、その吸収を促すビタミンCも一緒に補うとよいでしょう。
 関節痛の緩和には、関節の動きをスムーズにし、衝撃も吸収してくれるコンドロイチンがあります。コンドロイチンは、鶏の軟骨魚の煮こごりふかひれ納豆オクラなどに多く含まれています。
 また、青背魚(さばさんまあじいわし)に多いEPADHA、ポリフェノールなどの抗酸化成分は、関節の炎症をやわらげるよう働きます。
 ストレッチや軽めの筋肉トレーニングも、腰痛と関節痛の予防、痛みの緩和に効果があります。

 2本の足で歩く人類は、上半身の重さをすべて背骨や腹筋、背筋などが支えています。その為に、長時間同じ姿勢を続けていたりすると腰や膝に疲労が蓄積し、痛みが出やすくなります。
 また、骨や筋肉は年齢とともに弱くなり、骨粗鬆症や椎間板ヘルニア、変形性膝関節症など、腰痛や膝痛の原因になる病気も増えてきます。こうした病気を防ぐためにも、日頃から骨や筋肉を強化しておきましょう。
 骨粗鬆症は特に女性に多く見られる病気で、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンがこれに関係します。エストロゲンには骨の形成を促し、骨量の減少を抑える働きがありますが、閉経後はエストロゲンの分泌量が極端に減るため、骨粗鬆症になりやすいのです。
 骨粗鬆症の予防に最も大事な成分はカルシウムです。カルシウムが多いのは、牛乳などの乳製品小魚桜えび大根の葉かぶの葉みずな菜の花モロヘイヤひじきなどです。さけきくらげしいたけに多く含まれるビタミンDは、カルシウムの吸収を高めます。納豆に含まれるビタミンKはカルシウムを骨に取り込むよう働きます。女性ホルモンと同じような働きをする大豆イソフラボンも、骨量が減って骨が弱くなるのを防ぎます。朝に味噌汁を飲みましょう。
 

【肌荒れによい主な食材】
小魚、桜えび、大根の葉、かぶの葉、乳製品、納豆、大豆製品、牛の筋、豚の筋、豚足、鶏手羽、ふかひれ、いか、えび、かに、小魚、くらげ、なまこ、うなぎ、牡蠣、海藻、くるみ、松の実、栗、黒豆、ナッツ、シナモン、うこんなど。

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