食養生第五回疲れやすい

日常的にも夏バテや疲労などで疲れやすい、疲労感などを強く感じることがありますが、一般に体力がなく、虚弱体質の人が慢性疲労を訴えることが多いものです。
 また、いつまでたっても疲労感が抜けず、仕事や日常生活にも支障が出てくる「慢性疲労症候群」も増えています。微熱やリンパ節の腫れ、のどや関節の痛みなど、風邪に似た症状を伴うことも多いようです。
 ビタミンBや鉄など、栄養不足によって疲れやすくなることもあります。ビタミンBは体内に入った糖質を分解してエネルギーに換えるときに必要な栄養素で、甘い物やお酒の摂り過ぎで不足するとエネルギー不足から疲れを感じやすくなります。鉄は、血液中で酸素を運搬する役目を担っており、不足すると酸素不足によって全身の機能が低下し、だるさの他、めまいや息切れなどの症状が現れます。
 また、いつまでたっても疲労感が抜けず、仕事や日常生活にも支障が出てくる「慢性疲労症候群」も増えています。微熱やリンパ節の腫れ、のどや関節の痛みなど、風邪に似た症状を伴うことも多いようです。

 

 ビタミンB豚肉に多く含まれています。
 ビタミンBの吸収を高めるには、アリシンを含んだニンニクやニラを一緒に食べるのがお勧めです。ニンニクニラには、体内でエネルギーの産生を高めるケンフェロールなどの成分も含まれており、それ自体に疲労を回復する効果があります。
 鉄はレバーほうれんそう菜の花ひじきなどに多く含まれています。月経量の多い女性は積極的に食生活に取り入れましょう。
 かつおまぐろ鶏肉には抗酸化作用があり、エネルギー産生に関わるカルノシンやアンセリンが含まれており、良質のたんぱく質も豊富です。
 また、体内で速やかにエネルギーとして働く糖質を含む蜂蜜、漢方薬としても用いられるクコの実なども、日常の食生活に取り入れるといいでしょう。

【疲れによい主な食材】
牛肉、鶏肉、豚肉、えび、貝柱、かつお、まぐろ、ふな、米、大和いも、長いも、大豆、納豆、乳豆、そら豆、いんげん豆、きぬさや、かぼちゃ、まいたけ、しいたけ、えのきたけ、なめこ、マッシュルーム、アスパラガス、ブロッコリー、ねぎ、玉ねぎ、くるみ、栗、クコの実、はちみつ、はすの実など。

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