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「牛黄」(ごおう)のはなし
 「牛黄」とは今から二千年以上前に著された中国最古の薬物書「神農本草経」にも、その効果記されているとても重要な生薬です。日本でもすでに七世紀には宮中で貴重な妙薬として用いられていました。江戸時代には大名や裕福層にも広がりましたが、非常に高価で一般の人には手の届かないところから、例えば東大寺の護符「牛玉宝印」にみられるように信仰のレベルまで及んだようです。薬理作用として鎮静・強心・血圧正常化などの働きがあります。この牛黄を中心に、より効果を高める11種類の生薬を配合したのが日水清心丸です。

「瘀血」(おけつ)って何?
 「瘀血」は「おけつ」と読み、漢方ではよく使われている言葉で、血液の流れが悪くドロドロしている状態を言います。血液は全身に酸素や栄養を届け、老廃物を回収し排泄します。血液の流れが悪くなると体のバランスがくずれ万病の原因となります。

瘀血の特徴
 ・刺すような痛み。   ・疾患や痛みの部位が固定している。   寒さや熱さで軽減しない。   夜間または起床時に痛む。   足が冷える。   腰痛、肩こりがひどい。   舌や歯茎が赤紫色になる。   皮膚がカサカサし黒くなる。  むくんだ感じがある。   アザができやすい。   目の下にクマができる。   手足が冷たい又はほてる。
 また、長期にわたる疾患は瘀血の要素を含むことが多いので、なかなか治らない疾患は瘀血を考えます。

瘀血があるとなりやすい疾患
 ・頭   :脳梗塞、脳血栓、頭痛、頭重、めまい。
 ・首や肩:首のこり、肩のこり。
 ・全身
  :高血圧、動脈硬化、高脂血症、むくみ、冷え性、疲労倦怠感、
       アトピー性皮膚炎。
 ・胸   :動悸、不整脈、狭心症、心筋梗塞。
 ・手や足:しびれ、神経痛、関節痛、筋肉痛。
 ・お腹
  :子宮筋腫、子宮内膜症、不妊症、生理不順、痔。
                                     ・・・など。


「五味」(    )と五臓の関係
 漢方では、5種類の味(酸・苦・甘・辛・鹹)が身体と密接に関係しており、味によって作用も異なると考えられています。
(1)
酸味:肝・胆
  酸味には収斂と固渋の作用がある。
  酸味のある食べ物は、身体の中に緩みのある病気に対応して用いる。
  ・ちょっと動いても汗が止まらない。   ・寝汗をよくかく
  ・慢性の下痢                ・尿の出すぎ
  など、出過ぎるものを収め、出渋らせる作用を発揮する。
  また、ストレスの解消や体内の老廃物の処理を助ける。

(2)
苦味:心・小腸
  苦味には清泄と燥湿の作用がある。
  苦味のある食べ物は、余分な熱を清し、身体のバランスをとってくれる。
  水分の停滞を乾かす燥湿の作用があるので、苦味のある食べ物には利尿に働くものが多い。
  ・目が重たい、頭が重たい感じ。     ・消化不良。
  ・胸苦しさ。                  ・咽の乾き。
  ・尿の出が悪い。
  など、余分な熱を清し、新陳代謝を調節し、老廃物の排泄を促進する。

(3)
甘味:脾・胃
  甘味には補養と弛緩・中和の作用がある。
  甘味のある食べ物は、緊張をほぐす役割もする。
  ・疲れ。                    ・痛み、筋肉の緊張。
  など、緊張を弛緩させると、痛みが止まる。
  また、甘味は、薬理作用の強いものや毒性のあるものを中和解毒する作用がある。

(4)
辛味:肺・大腸
  辛味には発散と運行の作用がある。
  辛味のある食べ物は、血液の循環がよくなり、身体が温まってくる。
  ・悪寒、発熱、頭痛、筋肉や関節の痛み、鼻水、鼻づまり。
  ・膨満感。                   ・精神的なイライラ
  ・手足や顔などのむくみ。          ・水様性の下痢。
  など、停滞をめぐらせ、様々な症状を改善する。

(5)鹹味:腎・膀胱
  鹹味には堅くしこったものを軟らかくする軟堅、散結作用がある。
  鹹味のある食べ物は、海産物や肉類が多い。
  ・肉体の虚損。                ・慢性病による衰弱。
  ・肉体の老化。
  などに利用できる。
  また、鹹味には瀉下作用もある。
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「牛黄」(ごおう)のはなし
「瘀血」(おけつ)って何?
「五味」と「五臓」?
陰陽五行説
 古代中国の哲学思想で、漢方の基礎理論としても応用されています。
 陰陽五行説は、本来人々が経験してきた事実を、自然界の現象にてらし整理・分類し、理論化しようとしたものです。
陰陽学説
 陰陽学説では、宇宙間の一切の機能や物質は、すべて陰あるいは陽をもち、どの一つの機能や物質の内部にも、みな陰と陽の二つの側面を含んでいます。日常の中でも陰陽は使われています。
機能や物質の陰陽属性の分類例
分類 空間 時間 季節 性別 温度 重量 明るさ 機能・物質の運動状態
春、夏 軽い 明るい 上昇 外向 明らかな運動
秋、冬 重い 暗い 下降 内向 相対的な静止
(一) 陰陽は機能や物質の二つの属性である
中医学では、陰陽が事物(機能や物質)の二つの属性であるという観点を幅広く用いており、人体の部位、組織構造および生理活動などの側面も、陰と陽の二つの大類に分けています。
人体の部位、組織構造、生理活動などの陰陽属性の分類例
分 類 人 体 部 位 組 織 構 造 生理活動状態
上部 皮毛 六腑 興奮 亢進
下部 筋骨 五臓 抑制 衰退
病症、脈象などの陰陽属性の分類
分類 病  症 脈   象
表症 実症 熱症 洪大
裏症 虚症 寒症 細小
(二) 陰陽可分
中医学では、どんな事物でも陰陽の二種類の属性に分けることができ、その内部もまた、対立的な二つの側面に分けることが出来ます。すなわち、陰の中はさらに陰陽に分けることができ、陽の中もまた陰陽に分けることが出来ます。このように限りなく分けていくことが出来ると考えられています。
この種の陰陽可分の観点は、人体の組織構造、生理機能、病理変化など、多くの面に広く応用されています。
(三) 陰陽互根
互根は相互依存のことです。陰と陽は、いすれも相手側の存在によって存在します。単独では存在しないので、陰は陽を生み、陽は陰を生みます。
(四) 陰陽制約
人体の陰陽は、互いに制約しあっています。たとえば、陰あるいは陽の方が衰えると、必ず、一方が相対的に盛んとなり、陰あるいは陽の一方が盛んになると、必ず、一方が衰えてきて疾病が発生します。
この種の陰陽制約の観点は、生理、病理、病邪と人体の関係および治療の指導の面で広く応用されています。
(五) 陰陽転化
陰陽転化とは、主に疾病症候の変化のことです。
陰が陽に転化するとは、寒が熱に転化すること、虚が実に転化することをあらわし、陽が陰に転化するとは、熱が寒に転化すること、実が虚に転化することをあらわします。
事物の陰陽の二つの面は、一定の条件の下で相互に転化できます。
「陽極まれば陰を生じ、陰極まれば陽を生じる」という言い方もします。
 陰気と陽気
漢方で言うところの「気」とは、気の変化と運動によって万物は成り立っていると考えます。
すなわち、人体の機能と実体も、気によって成り立っています。
陰気と陽気は、お互いに助け合ってエネルギーを生み出します。
陰気は、冷やす、潤す働きをします。
陽気は、暖める、乾かす働きをします。
陰気・・・冷たくなるエネルギー
陽気・・・暖かくなるエネルギー
矛盾しながら共存しているから、36.5℃の体温を保っている。
陰気と陽気のバランスがくずれると様々な疾病を起こします。
五行学説
 五行とは、中国の古代哲学理論で、宇宙間の物質の属性および相互関係に対する認識の一つです。
 「五」は「木」「火」「土」「金」「水」の五種類の事物を、「行」は運動を指しています。木火土金水の五種類に対する認識は、自然界に対する長期にわたる観察から来ています。つまり、人体の内臓機能を、自然の季節や気候などと関連づけ五行に分類しています。
五行の色体表
五行 五臓 五腑 五竅 五根 五主 五液 五声 五志 五悪 五味 五禁 五色
小腸 血脈
肌肉 思 慮 湿
大腸 皮毛 悲 憂
膀胱 恐 驚
五行 五季 五方 五穀 五果 五菜 五経  五種類の行の関係は、
足の厥陰   相生(相互資生)関係
手の少陰   相剋(相互制約)関係
土用 中央 足の太陰      相乗関係
西 手の太陰      相侮関係
足の少陰  があり、以下のようになります。
五行の特性
春季の草木が萌芽、生発する現象。
動を主り、升を主り、条達をこのむだけでなく、さらに肝陰、肝血による濡養作用があります。
夏季の炎熱の気候、万物が生長する現象。
心の陽気による温熱、興奮作用だけでなく、さらに、心の陰血による滋養、寧静の作用があります。
土用は、大地の万物を滋し、生じる現象。
生化の作用を持つだけでなく、升発と通降の作用があります。
秋季の静粛の気候、万物が収斂する現象。
静粛作用をもつだけでなく、宣散の作用があります。
冬季の水寒凍氷、万物収蔵の現象。
精を蔵して水液を主る作用だけでなく、さらに、腎陽の温煦、推動の作用があります。
(一) 相生(相互資生)関係
お互いに生じていく関係(母子関係)。つまり、相互の滋生と促進の関係です。
木は火の母であり、木によって火が生じます。火によって物質が燃え、土が生まれます。土があることで金が生まれます。金があることで水が生まれ、水があるから木が生まれます。
この関係を、人体の臓腑器官に関連させます。
(二) 相剋(相互制約)関係
押さえつける関係、つまり、相互の制約と排斥の関係です。
「木剋土」「土剋水」「水剋火」「火剋金」「金剋土」
これを疾病にあてはめると、例えば、呼吸器疾患などで金(肺)が衰弱していると、木(肝)が盛いをまし、怒りっぽくなり、頭痛と不眠をおこし、さらに木(肝)が土(脾)を剋するために、土(脾)が衰えて胃腸障害を起こします。
相乗関係
「相乗関係」とは、五行中のどれか一行の本身が不足(衰弱)すると、元来それを剋している一行が、それ(虚)に乗じて、さらに不足させることです。
相剋関係と相乗関係の違いは、
相剋関係は、正常な状況下の相互制約の関係で、
相乗関係は、正常の制約関係が破壊した異常な相剋現象です。
相侮関係
「相侮関係」は、五行中の一行の本身が強盛となりすぎ、元来、それを剋していた一行が、それを制約できなるだけでなく反ってそれによって剋制されることを指します。
例えば、金(肺)は元来、木(肝)を剋するものであるが、木(肝)の本質が強盛となりすぎると、金(肺)が木(肝)を剋することが出来なくなるだけではなく、反って木(肝)によって剋され、金(肺)に病変が発生する。
 人体は、相生関係と相剋関係の働きで、バランスをとっています。
「陰陽五行説」
君薬・臣薬・佐薬・使薬
 薬物(生薬)を配合したものを方剤と言います。方剤とは単味の薬物療法よりも、治療範囲を広くし、同時に毒性を緩和して不良な反応を減少させ、薬物の効果を引き出します。
君薬・臣薬・佐薬・使薬とは、方剤(漢方処方)を組成している基本原則です。
君薬: 君薬とは、方剤中の主証を治療し、主な作用を起こす薬物です。一方中に一種類とは限らず、また、作用の強烈な薬が君薬であるとは限りません。
臣薬: 臣薬は主薬(君薬)を協力援助し、或いは主薬の効能を強化する薬物です。一方中に一種類とは限らず、一種の君薬に数種の臣薬があることもあります。
佐薬: 佐薬は主薬に協力援助し、或いは主薬の毒性と峻烈性を抑制し、或いは反佐(主薬と相反する薬効)の薬物です。もし、君薬に毒性があったり、或いは薬性が甚だしく偏っている場合は、佐薬を利用して緩和します。
使薬: 使薬は各薬を導いて、ただちに病変部位に到達させ(これを引経薬という)、或いは各薬の調和をする働きがあります。

修治(シュウチ)・炮製(ホウセイ)
 生薬の毒性を除去あるいは軽減したり、薬効を改善させるために加工することを、修治(シュウチ)または炮製(ホウセイ)といいます。
切る、炙る、鍛える、蒸す、淬ぐなどの方法で薬物を処理することで、以下のような目的があります。
(1)保存しやすくなる。
(2)製剤や服用に便利になる。
(3)薬物の毒性や副作用を軽減する。
(4)薬物の性能を改変し、効力を引き上げる。

「君薬・臣薬・佐薬・使薬」